事前相談

消費者は、地域でよく知っている業者がいる場合は別として、家族が亡くなってあわてて業者選びをします。特に大都市の場合には、親戚・知人が紹介してくれた業者、病院から紹介された業者、たまたま近所にある業者、電話帳などで調べた業者に依頼するケースが少なくありません。

業者はサービスを提供し、消費者はそれを選んで依頼する、という通常では当然の消費行動がとられることが少ないのが葬祭業者選びです。これが消費者からさまざま不満が寄せられる原因の一つになっており、葬祭業者側にも責任があります。

求められれば事前に消費者に情報を開示して、選んでもらうことが必要です。納得して自分で選んだものであれば消費者も安心ですし、両者の間での齟齬も少なくなるでしょう。また、選ばれるに足るだけの業者になるという努力も必要となりますから、より消費者志向に自身を変えていくこともでき、経営体質も自ずと強化されていくことでしょう。

消費者は今、葬儀に関心を寄せるようになっています。「事前に葬儀のことを考えるなんて縁起でもない」という考えもまだ一部にはあるものの、近年その意識がこれからの葬祭業者には必要です。消費者が葬儀について知りたい事項は次のようなことです。

①葬儀の手順など一般的な知識

②葬儀費用(料金)について

③準備しておくべきこと

④心構え

地域共同体が葬儀の運営主体であったときには、地域ごとに葬儀の仕方が決まっていて、また手伝いの形で葬儀に参加する機会も多くありました。しかし、運営までを葬儀会社が請け負うことが一般的になると、手伝いも受付など限られたものになり、葬儀の仕方についての知識も乏しくなる傾向にあります。そのため実際に当面する立場になったとき、不安も大きくなります。「準備すべきこと」や「葬儀費用について」も関心が高く、「わからない」から「知りたい」となってます。

 

〇相談の実際

1.まず、どなた(本人のか、家族のか)のことについての相談かを明確にします。

2.わからないこと、知りたいことを明確にします。(知りたいことは複数事項におよぶことも少なくありません。)

※これによって以下が異なりますが、相手か、自分が知りたいのか明確には自覚していないケースがあるので、基本的事項を確かめていきます。

3.どんな葬儀をしたいかの希望を聞きます。(宗派なども確認)

4.葬儀の手順、方法を示します。(できればパンフレットのかたちで用意しておきます。)

5.先方の予算を確認します。

6.説明しながら、相手の希望する葬儀の内容をはっきりさせます。

7.見積をします。

8.相手に確認し、希望によって調整します。

9.遺族のする仕事、業者のする仕事を明確にします。(サービス範囲を示します。)

10.さらに知りたい内容について相談にのります。

 

〇相談で注意するべきこと

・発注の確約をとってから相談にのるのはまちがい

よく「依頼するかどうかわからないのに情報を提供することは競争相手に情報を流す心配もあるのでしない」というケースがあります。選ぶのは消費者ですから、消費者が複数業者を比較するのは当然の行為です。「これでよろしかったらお引き受けします」という態度で臨むべきでしょう。

・相手の心配、聞きたいことに耳を傾けます。

「知りたい」「相談したい」のですから、よく相手の言うことに耳を傾けます。

・地域の習慣や一般的な葬儀の仕方のみを示すのはまちがい。

相手の希望をよく聞いて相談にのるのが正しい態度です。地域の習慣、一般的な葬儀についての情報の提示は必要ですが、押しつけにならないよう注意しましょう。

・見積は数字をはっきり出します。

「大体このぐらいです」ではなく、きちんと数字を出して説明します。変動費についても予測数字を出して計算します。

〇事前相談から事前予約のプロセス

1.お客の希望を聞く。

2.お客の希望を質問カードに沿って書いてもらう。

3.お客の希望に対して提案書を提出し説明する。

4.お客の同意を得る。

5.見積書を正式に発行する。

6.葬儀内容と金額を記して予約証を2通作り両者で保有する。

但し、お客様からの解約は自由としておきます。

 

消費者は、応対してくれる人の態度を見ています。誠実に対応してくれそうか、信頼できそうかなどです。また、丁寧に対応してくれるかによって、丁寧な仕事をしてくれるかもみています。また、わかりやすい説明をしてくれるか、つまり消費者の目線で仕事をしてくれるか、価格・品質などきちんと提示してくれるか、数字をごまかさないか、なども見ています。事前相談は今後ますます増加する傾向にあります。また、ここでの対応いかんによって評判も違ってきますので、きちんと対応する必要があります。挨拶をきちんとし、相手の目を見て話し、話の要点はメモをとります。また、ここで相談した内容はファイルしておいて、実際の受注の際には参考資料として、ここでの約束事項はきちんと守ることが大切です。

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法要

日本人は死者供養を大切にしてきた民族であると言えます。歴史的には、中陰の七仏事(初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日)はインドに起源をもちます。中国に仏教が伝わり、百カ日、一周忌、三回忌(満2年)の三仏事が加わり十仏事となりました。さらに日本で七回忌、十三回忌、三十三回忌が加わり、十三仏事となり、近世に十七回忌、二十五回忌が加わり、十五仏事となりました。七回忌の後が十三回忌なのは七回忌の7年目であるため、それに引き続く十七回忌は7の数字がつくからと言われます。五十回忌以降、50年ごとに行われる法要を遠忌と言い、宗派の祖師の場合などに限って営まれます。

このほか、祥月命日(故人の命日)と月忌(月の命日)があります。また、お盆や春秋のお彼岸があります。遺された者が、生ある限り、亡くなった人のことを覚え、その生を大切にして、感謝して生きる、亡くなった人との関係をずっと維持しようとするのが日本人の特性の一つと言えるかもしれません。

ちなみに弔い上げは三十三回忌または五十回忌をもって行います。死者は個性を失い、祖霊(先祖)になる、「ホトケがカミになる」と考えられ、仏壇から位牌を片づけ、それ以降祀るのは「○○家先祖の霊」の位牌になります。

 

〇十王信仰

死者は7日ごと、百カ日、一周忌、三回忌に十王の審判を受けが、遺族の追善供養の力により地獄に落ちることを免れるという十王信仰があります。

初七日には泰広王(不動明王)の審判を受け、行方定まらないものは三途の川を渡り、二七日に初江王(釈迦如来)の審判を受け、ここでも定まらないと順に、三七日に宋帝王(文殊菩薩)、四七日に五官王(普賢菩薩)、七七日に泰山王(薬師如来)の審判を受けます。この王の下で地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六道のいずれか決定されるので、四十九日の追善供養は特にねんごろに行う必要があると説きます。

これでも行方が定まらないと百カ日に平等王(観世音菩薩)、ここでも定まらないと一周忌に都市王(勢至菩薩)の下に行くとされますが、これはひとえに遺族の追善供養のおかげで、一周忌の功徳により三回忌の五道転輪王(阿弥陀如来)に送られます。そして充分に追善供養をすれば成仏できるとしています。ちなみに七回忌は、阿閦如来、十三回忌は大日如来、三十三回忌が虚空蔵菩薩です。祥月、月忌が一般化したのは15世紀と言われます。

地獄に対する恐怖が追善供養を一般化することを促したことも事実ですが、時代が変わっても受け入れられているのは死者を覚えておきたいとする人々の想いと重なったからでしょう。

 

〇追善供養

追善供養、追善回向と言われるものは、仏教では直接故人に対してなすものではなく、遺族が仏に供養し、その善い行いや徳を故人に振り向けるという間接的な形をとります。

浄土真宗では故人のための追善を否定し、故人を偲び、これを縁として仏法を聞く場(聞法の場)として位置づけられます。

 

〇中 陰

古代インドでは人間は輪廻転生すると考えられていました。誕生の瞬間が生有、生きている間が本有、死の瞬間が死有、死んで次の生を得る間の期間を中有あるいは中陰と呼び、中有は49日間であるとされました。この間、7日ごとに法要を行い、七七日を満中陰と言います。この49日間は、死の穢れが強い時期ということで、遺族は祭などに出ることなく謹慎して家にこもります。これを「忌中」と言います。四十九日が過ぎるとしたがって「忌明」となり、日常生活に復帰しました。

この忌中も忌明も死穢観念から出ているものですが、一方では遺族にとっては精神的に打撃を受けている期間でもあります。そこで遺族が日常生活から離れて死者の弔いに専念し、次第に精神的傷を癒し、日常生活に復帰するプロセスでもあると考えることができます。

7日ごとに集まり法要することは、死者を弔うと同時に、周囲の人が遺族の悲しみを思いやることでもあったと思います。

忌明をもって本来は「精進落とし」となっていました。また、忌明で中陰壇を片づけますが、これを「壇ばらい」「壇引き」ともいいます。それまで使用していた白木の位牌は檀那寺へ返し、漆の塗位牌を作り仏壇に納めます。また神棚の白紙などを取り除き、神社へお参りすることを「晴詣り」と称して推奨されることがあります。

「忌中」に対し、「喪中」は1年間(13か月)を指します。中国の儒礼(儒教の儀礼)では三回忌を大祥忌といい、それをもって日常生活へ復帰していたように、死後1~2年の間は遺された者の死者への想いが息づいている期間でもあります。遺族の心理的なプロセスを考えると葬儀あるいは喪中は、一周忌または三回忌あたりまで続いていると理解してよいでしょう。

 

〇中陰の繰り方、法要の日の選定

中陰法要の日の数え方は、死んだ当日を入れて7日ずつ繰ります。したがって初七日は死後7日目にあたります。関東ではこの7日目ごとの当日に、関西ではその前日である「逮夜」に法要を営むことが多いようです。法事を営む日を変更する場合には、早い日を選ぶ傾向にあります。また、家族の年回忌が近いときには一緒に行うことがありますが、三回忌までは一緒に行わず、行うときには早いものに合わせて行いがちです。例えば、祖父の十三回忌が7月10日で、父親の七回忌が7月25日である場合、7月10日あるいはそれ以前の近い日を選ぶ傾向にあります。

〇法事の営み方

身内だけで営むときは電話連絡でもよいでしょうが、四十九日、一周忌、三回忌など、関係者に広く集まっていただくときには、案内状を出し、出欠の確認をします。場所は寺院、斎場、自宅、最近ではレストラン、ホテルとさまざまです。

自宅で行う場合、仏壇のお飾り(荘厳)をします。打敷を敷いて、五具足で行うのが正式とされています。香炉を中央にし、その左右に燭台、外側の左右に花立てを置きます。供物は仏飯、餅、菓子、果物などです。供える花は三回忌までは赤など華美な花は避け、ロウソクも白を原則とします。故人の位牌、過去帳を仏壇の最下段に安置します。参列者からの供物は、仏壇の両脇などに白布で覆った小机を用意し、そこに置きます。また焼香台を用意します。

先に関係者が着席し、僧侶を迎え、読経、焼香、法話が行われます。自宅で行うときに、家族が会食の準備をしていて席につかないことがありますが、本来はそろって勤めるものとされています。

法要が終わると、会食となりますが、これを「お斎(とき)」といいます。施主が挨拶し、食事となります。このとき僧侶を上席とし、家族は末席となります。お斎の食事は、肉食を避けて菜食の精進料理でしたが、現在ではあまりこだわらないとされています。参列者には帰りに引き物(お土産)を渡す習慣があります。

 

遺族は略礼服を着るのが一般的ですが、きちんとした服装であれば平服でもよいとされています。喪服は、遺族であっても一周忌あるいは三回忌までです。遺族以外の参加者は平服でかまいません。

参列者は供物や金銭のお供えをするのが一般的ですが、これには「御仏前」または「御香資(御香料)」などと記します。

僧侶が会食の席につかないときは、折り詰めにしてもちかえり願うか、代わりに「お膳料」を包みます。僧侶に法要を勤めていただいたのに対しては「お経料」と書かれる例も見られますが「お布施」が正しいとされます。

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アフターサービス

遺族にとっては、葬儀は通夜、葬儀・告別式の2~3日で終わるものではありません。遺族は「喪」のときを過ごすことになります。四十九日までは7日ごとの法要もありますし、何よりも遺族は悲しみの中にあります。その中で死後の煩雑な手続きも控えていますし、遺族は何もわからないままに行わなければなりません。これからの時代は、セレモニーとしての葬儀をとどこおりなく済ませるだけでなく、遺族に対するアフターサービスをきちんとして、初めて葬儀サービスを提供したことになります。

アフターサービスは、葬儀・告別式の後の法要や仏壇の受注を増やすという売り上げ拡大の目的だけではなしに、サービスの受け手である遺族のニーズに応えるものです。アフターサービスをしない業者というのは商品を売り切り、後のフォローは何も行わない、無責任な業者となりかねません。また、アフターサービスには手間がかかり、利益はないか、あってもその率は低いものです。しかし、これをきちんと行うことによって、遺族に対するサービスは完結し、長い信頼を獲得することになります。特にこれからは、精神的な支え手としての期待がいっそう増すことと思われます。

 

〇事後相談

アフターサービスには、まず、葬儀後の相談をいつでも受けられる体制をとることが必要です。相談できる相手がいる、ということは遺族にとって心強いものがあります。家族関係が複雑になると、家族にも心を開いて話ができないということもあるでしょう。第三者に対してのほうが話がしやすいということもあります。しかし、相談窓口が開いているだけでは、直接相談に行けないという人も少なくありません。そこで、一ヶ月後の命日などに生花や線香を持参して訪問すれば、線香を上げさせていただきながら、「何かお困りのことがありませんか」と相談を促すこともできます。

〇アフターサービスの期間

正月、お盆をどうしたらよいか、などさまざまな疑問が遺族にはあります。こうした相談に応じる、あるいは情報を提供することによって、遺族の助けになることが必要です。 アフターサービスの期間は、四十九日、一周忌、三回忌が1つの基準になります。

〇有料、無料を明確に

アフターサービスを行う場合、どこまでが無料で、どこからが有料かを明確にする必要があります。有料の場合には、その都度に見積書あるいは価格表を提示して、遺族の了解のもとに受注することが必要です。

〇死後の手続き

遺族にとって死後の手続きは複雑なもので、また精神的に立ち直っていない状況で行いますから、その負担は大きなものがあります。遺族にまず必要なことは、死後の手続き関係で行わなければいけないものにどんなものがあるか、という情報の提供です。情報を提供した後は、その手続きの代行もあるでしょうし、税理士や弁護士など必要な専門家を紹介するということもあります。

※死後の手続きの内容は第5章S13「死後の手続き」を参照

〇香典返し 香典返しで大変なのは、その前の香典帳の整理作業です。告別式の場で香典を返すという即返し(その場返し)の場合は別ですが、三十五日や四十九日の忌明を期してお返しをする場合、関係先や香典の金額によって返礼品の品物を変えたりということがあります。最近ではパソコンを使って香典帳を整理するソフトもありますから、そういうものを用いて、香典帳整理のサービスをすることもできます。

〇仏壇、お墓

仏壇がないお宅、お墓がないお宅があった場合、それらについての情報を提供すると共に、斡旋こともあります。宗派、考え方、予算などによりさまざまな選択肢がありますので、遺族の疑問に答える形で相談に応じます。

〇グリーフケア

同じ悲しみをもつ遺族を集めて話し合う会を設けたり、遺族のグリーフへの対処法を書いたパンフレットを作成し配布したり、電話相談を受け付けたり、グリーフケアのための遺族へのさまざまなサポート活動も大切です。

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請求・集金

葬儀が終了したら、費用を計算し請求書を発行します。請求書には見積書の控を添付し、見積との違いを明確にします。会葬返礼品など数の増減があるものについては、その数を明確にします。また、中途での変更、追加があったものについては、理由とその承諾者の名前を記して説明を行います。たとえ葬祭業者がこのほうがよいと思って変更・追加したことでも、事前に遺族の了解を得ていない場合には支払いを拒絶されることがありますので、必ずその都度遺族側の責任者の了承を得ておく必要があります。

さらに、一方的に請求書を提出しただけで終わりにせず、請求書を提示したら、説明と了解を得る手続きをきちんとふむようにします。消費者契約法施行以降、説明と同意がいっそう必要になりました。

 

〇問題や不手際がなかったか意見を聞く

今後の参考に、遺族が問題だと感じたこと、不手際だと思ったことがないか率直に意見を聞きます。その場で率直な意見を聞くことができない場合もあるので、例えばアンケート用紙(封筒、郵便切手付き)を渡して郵送してもらうのも一つの方法です。

 

〇トラブル処理

業者としては万全に施行したつもりでも遺族にとってはそうでないことがあり、クレームがつけられることがあります。これに対しては、心を開いて対処する必要があります。

1.まず相手の言い分に耳を傾けます。中途で遮ったりしないで、最後まで話を聞きます。

2.その場で葬祭業者の側の不手際が明らかな場合は率直に謝ります。明らかな不手際に対して無用な言い訳をすると信頼されなくなります。

3.問題が葬祭業者直接のものでなく、依頼した生花業者、供養品業者その他の問題であっても、自らを経由したものであれば、率直に自らの問題として謝り、もちかえって改めて処理します。

4.問題の所在がわからない場合には、相手の言い分をその場ですぐ否定するのではなく、もちかえって調べてくることを約束します。

5.遺族側に原因がある場合、即答するか調査のうえ後日伺うとするか、その場の状況で判断します。

クレームに対しては丁寧かつ冷静に、しかもスピーディに対処し、自らに問題があるときは率直に謝り、調査すべきは速やかに調査のうえ対処します。また、クレームは全て上司に報告します。必要に応じて上司が改めてお詫びにうかがうこともあるからです。自ら即答できないものについては会社に戻って相談し、請求書を改めて提出し直します。

 

〇集金方法

かつては当日の現金払いがほとんどでしたが、最近では多額の現金を持ち歩くことの問題もあり、銀行振り込みが多くなっています。また、クレジットカードの使用や、金融機関を利用した後払い割賦などもあります。支払いについては期日を指定し、支払い方法を確認します。

 

〇領収書

入金を得たときには必ず領収書を発行します。葬儀費用は相続税から控除されますので忘れないようにします。立替料金についてもその領収書(遺族宛)を添付するか、代理で領収書の発行をします。

 

〇心づけ

遺族からお礼の気持ちの現れとして心づけを渡されることがあります。しかし、仕事として行い、その料金はいただいているのですから、「お気持ちはありがたく存じますが」と丁寧に礼を言って固く辞退します。

マイクロバス、ハイヤー、霊柩車、火葬場職員などに対して渡されることがあり、半ば慣例化しているケースもありますが、あくまで遺族の気持ちによるものであり、渡す場合でも遺族が自らの意思で直接行うことです。葬祭業者による代理請求や仲介は行うべきではありません。また公営の火葬場職員の場合は処罰されることがあります。

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撤収

出棺した後、部屋を浄めるために、式場内を箒(ほうき)の目を立てて掃除することがあります。浄土宗では「酒浄式」と言って、葬式後の室内を浄めるための儀式をおこなうことがありますし、日蓮宗でも「忌中祓い」と言い、出棺の後、葬儀用の祭壇を片づけ、小さな机を置いて米、塩を皿に盛り、僧侶が屋内の不浄を祓う祈祷を行うことがあります。

火葬場に行ってきた人を迎えて浄めるために、玄関前で塩をかける、水で手洗いをさせる、玄関口に小皿に塩を入れておく、手桶に水を入れ、杓をつけ、手を拭くタオルを用意しておくことなどがあります。もとより死は穢れではないから、浄めは不用とする考えも強くあります。

 

葬儀・告別式が終了したら、祭壇など設営の撤去を行います。(地域によっては初七日まで祭壇を置いておくこともあります。)まだ会葬者などが残っていることも多いので、撤去作業は静かに手際よくきびきびと行う必要があります。

設営の際に移動した物も、きちんと元通りに戻します。設営に使用した画鋲などが残っていないか確認します。最後に全体を点検し掃除をします。掃除は式場内だけでなく門前から全体にわたって行いましょう。終了したら、残った責任者に問題がないか確認してもらい、寺院や斎場を借りた場合は必ずそこの責任者の確認を得ます。

 

火葬場から遺骨が戻って安置できるように後飾り(中陰檀)をします。後飾りは、小机に白布をかけ、三具足(燭台、香炉、花立て)に遺骨、位牌、遺影が載せられるようにします。ところによっては初七日までは葬儀檀をそのまま使用することもあります。

一般的な後飾りは次のようになります。

上段に遺骨を置き、その前に位牌、花壇に遺影を置きます。遺影の前には、中央に香炉、向かって右に燭台と鈴、左に花立て、両サイドに供物を置きます。グラスに水を入れ、位牌の前に置くことがあります。後飾りの周囲には葬儀に使用した生花や供物を整理して適宜ならべます。生花や供物は部屋の大きさに合わせて整理するとよいでしょう。

後飾りする場所は、床の間などの場合、後ろに十三仏の掛け軸をかけることがあります。燭台、鈴は仏壇のものを使用し、香炉は葬儀社が用意し、忌明まで貸すなどの方法がとられることがあります。但し、浄土真宗の場合、また地方によっては、中陰壇と仏壇の仏具とは区別しています。

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葬儀後の会食

仏教式の葬儀では、収骨後自宅に戻り、遺骨を後飾り祭壇に安置して法要を営みます。これを「還骨回向」、または宗派により「還骨勤行」(浄土真宗)、「安位諷経」(曹洞宗)などと呼びます。(神葬祭では「帰家祭」)近年では、これに合わせて初七日の法要を繰り上げて行うのが一般的となっています。

 

火葬後、または葬儀・告別式の終了後に設ける宴席を、一般には「精進落とし」と言うことがあります。(浄土真宗では言いません)地方によって、「精進揚げ」「忌中祓い」「精進落ち」「お斎(とき)」「直会(なおらい)」「仕上げ」などとも呼ばれています。(関東では、通夜振る舞いなどを「お清め」と呼ぶことがありますが、死穢を祓い清めるという意味ですから、あまり適切な表現とはいえません)

「精進落とし」は、魚や肉などを食べずに精進した中陰の期間に区切りをつけ日常生活に戻ることであり、本来は四十九日の法要後のお斎の席に、肉や魚などの「なまぐさもの」が出されました。今では、死者との食い別れの宴席を設ける、葬儀後に手伝ってくれた人にお礼の振る舞いをすることから、葬儀・告別式後に行われるようになったものと思われます。この宴席のことを「初七日」と言うことがありますが、初七日法要を繰り上げて葬儀後に行うことから「初七日法要のお斎」が簡略化したものでしょう。

この宴席の意味は大きく2つあります。

1. 僧侶などの宗教者、手伝ってくれた方への感謝の席

2. 故人を偲んで食事をし、話をし、交わる席

地方によってさまざまな呼び方があるのも、どの意味を強調するかによって変わっているものと思われます。

このように、現在の宴席はいくつかの意味が合体または変容したものです。現代的な表現をとるなら「感謝の会(席)」「偲ぶ会」となるでしょう。

 

火葬場まで同行した人と手伝ってくれた人だけが席を囲む場合や、できるだけ多くの人に出てほしいと案内することもあります。(東北の一部では、通夜などのときに予め宴席に招待する人に名刺大の案内状を渡す)

数が見込めるときには弁当、見込めないときには大皿料理などとします。これは費用にも関係しますので、遺族の意向を予めたずねておきます。

一般には、宗教者の話、葬儀委員長など世話役の挨拶、喪主挨拶に続いて飲食に入りますが、決まった形は特にありません。宗教者を上席、遺族は末席に位置するのが一般的です。

地方により、宴席に出た人に「引き物」を渡すところもあります。料理などもつけることがありますが、予め品物や費用を明確にして準備する必要があります。また、葬儀・告別式・宴席の後、関係者に供花を自由にもちかえってもらうことがあります。
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火葬

火葬場に到着したら、クラクションを鳴らし到着を知らせます。マイクロバスその他の乗員を案内して車から降ろした後、火葬場内で柩を載せる台車の到着を確認し、一礼して霊柩車のドアを開け、柩を丁重に台車に載せ、所定の場所に案内します。

炉前あるいは告別ホールで僧侶による読経に続いて焼香が行われます。この場合、一般に小机に位牌と遺影を載せ、火葬場が用意する香炉、燭台を使用します。(火葬場によっては読経などが行われないところがあります)

遺族は遺体が焼却されるということで精神的に極めてナーバスになっていますから、配慮が必要です。

火葬時間は早いところで40分程度から2時間程度までと火葬場によって幅があります。

控室にて待機している人に対して、火葬時間の短いところではお茶、長いところでは弁当を供することがあります。

 

遺体を火葬(「荼毘」といいます)した後の拾骨を骨上げ、収骨とも言います。遺族による拾骨は日本独特の儀礼と言われ、欧米では骨の原型がのこらない骨灰になるのに対し、日本では形がきれいに残るように焼くことが大切とされています。

拾骨は、昔は1人が箸でもった遺骨を順に次の人に渡していく形だったようですが、現在では2人で一組になって遺骨をひろいます。地域によっては組み合わせの違う(竹と木)2本の箸を使って1人でひろう、また、男性が左、女性が右に箸をもち、組になって拾骨するところもあります。

「箸渡し」は「箸」と「橋」の音が共通なところから、故人をこの世からあの世へ、三途の川の渡しをしてあげるという思いからきていると言われています。

拾骨は関東など全部の遺骨を拾骨するところと、関西など「喉仏」(白骨とも言う。実際は第二頸椎)や歯骨など一部拾骨するところなど地方差があります。全部拾骨の場合には、足、腕から順に頭部まで拾い、最後に喉仏(白骨)を拾います。分骨するか否かは事前に申し受けておいて、必要な場合には分骨容器を用意しておきます。分骨証明となる火葬証明書も発行を受けておきます。

 

骨壺は各種ありますが、最近では生前に自分の希望する骨壺を用意する考えも出てきています。全部拾骨か部分拾骨か、または分骨する場合で容器の大きさが異なります。拾骨後、骨壷は桐箱に入れて白布に包み、分骨容器は錦袋に入れて遺族に引き渡すのが一般的です。

遺骨の墓地への納骨(埋骨)には火葬・埋葬許可証が必要なため、火葬済の証印のついた許可証をわすれないように骨箱に入れて渡す配慮が一般的に行われています。なお、火葬場に行くときに火葬・埋葬許可証の持参を遺族が忘れることがあります。出棺前に必ず確認するようにします。

 

火葬場からの帰路は往路と道を変えるという習俗があります。死霊が追いかけてきても迷って道がわからないように、との名残と言われています。最近は気にする人が少なくなり、行われないことが多いのですが、同乗者に特別気にする人がいる場合には配慮します。

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出棺

出棺する際、マンションなどで階段を使うときには、危険ですので葬祭業者が安全に注意して階下まで運ぶようにします。一般には霊柩車に搬入するまでの柩の運搬は、故人と関係の深かった若い男性の手で行います。最近では台車を用意して、遺族の女性、子どもでも運べるよう配慮しているケースも見られます。

 

自宅からの出棺の場合、古くからの習俗として、玄関からではなく窓や縁側などから出したり、仮門を設けてそこから棺を出すことがあります。死霊が再び家に戻ることのないようにとの気持ちの現れであるとか、死は非日常的の事柄であり日常とは逆のことをするので、通常の出入口である玄関は用いないなどと説明されています。

また、出棺にあたって故人が生前使っていた茶碗を割ることがあります。これも死霊が再び戻らないようにするため、またはこの世とは逆のあの世で使用できるようにするなどと説明されています。

 

出棺に先立ち、集まってきた人に供養品を配ったり、撒いたりする習慣もあります。このほかさまざまな習慣として、子どもが親より先に死んだ場合には「逆縁」だからと親は火葬場に行かない、配偶者が亡くなった場合に再婚の意思ある女性は火葬場に行かないなど、各地での言い伝えがあります。但しこれらの言い伝えは必ずしも正しいものばかりとは限りません。特に子どもを亡くした親が火葬場にいかないというのは、悲嘆にくれる親を苦しませないための配慮でしょうが、むしろその心の傷を大きくすることもあり、精神医学的にまちがった考えとされています。

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接客・誘導

接客態度、言葉遣いの重要度は増しています。葬祭業は一方ではサービス業ですから、過剰なサービスは不要ですが、温かいもてなしの心をもった接客・言葉遣いなど、遺族や会葬者への心をこめたサービスが重要です。この接客態度・言葉遣いは、充分な日常の訓練によって身につくものです。訓練プログラムを作り、日常的に実行するようこころがけます。

 

〇動いていないときの態度

焼香の案内をしているときなど、動作をしているときちんとしているのですが、読経中など特に役目がないとき、休んで煙草を吸ったり、談笑している係員を見かけることがあります。仕事に慣れてくるほどこうした所作がみられるようです。しかし、遺族や会葬者は不愉快な思いをします。式前から式が終了して会葬者の方が帰られるまで、節度ある態度をとり続けるように注意する必要があります。

〇老人、障がい者に配慮を

遺族・会葬者で身障者の方、高齢の方がいる場合には、椅子を用意するなど率先して配慮します。今後、高齢の会葬者も増える傾向にありますので、ちょっとした温かい配慮がより大切になります。また、式場は車椅子の方でも移動できるよう段差をなくし、それができなければ、こうした方の移動に手を貸すなどの配慮が必要です。また車椅子の用意も必要になってくるでしょう。

 

常に全体状況を把握し、困っている人がいないか、とまどっている人がいないかなど、神経を行き届かせて運営する必要があります。自宅や寺院などを式場とした場合、雨が降ってきた場合の対処や待機中の会葬者へのテントへの誘導など、機敏な判断が必要です。特に多人数の会葬者のある葬儀にあたっては、会葬者のための動線をきちんと作って誘導し、混乱がないようにする必要があります。

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司会進行

葬儀・告別式の司会・進行は、かつては僧侶自ら、あるいは地域の人が行っていました。葬祭業者が葬儀の運営まで請け負うようになったことから、葬祭業者が司会・進行の役割を負うことが多くなりました。

葬祭業者が司会・進行を委託されるのは、次の理由です。

1.葬儀について充分な知識を保有していること

2.全体の流れがわかっているため円滑な進行が可能となること

3.司会・進行について訓練ができていること

 

専門家として委託されるわけですから、それにふさわしい知識の習得、発声等の訓練を行っておく必要があります。司会・進行の出来・不出来によって葬儀の印象も大きく変わるので、その責任を自覚して担当する必要があります。

<注意すべき点>

①準備に手を抜かないこと

慣れると手を抜きがちですが、時刻入りの進行台本を用意し、綿密に準備します。

②遺族や僧侶などの宗教者と事前の打ち合わせ、確認をすること。

勝手に進行して式の途中で問題が生じたりしては困ります。焼香開始のタイミングなど事前にサインを決めておく必要もあります。

③全体の状況を常に頭に入れ、配慮しながら進行すること

突発的な出来事が生じたり、準備したことと違った事態になったり、思わぬ時間がかかったり、さまざまなことが考えられます。全体を見てその場にふさわしい進行ができるようにします。

④肩書、名前は事前に確認してフリガナをつけておくこと

人名の読み誤りは当人に対して失礼になると共に、遺族の気持ちを大きく損ないます。

⑤ゆっくり落ち着いてわかるように話すこと

アナウンサーのような話すプロではありませんから、流れるようにというのは一般に無理でしょう。しかし日頃から人前で話す訓練をしておいて、相手にわかるよう話す訓練は必要です。

⑥言葉遣いに配慮すること

事前に原稿にして問題がないかを複数の人間で検討し、確認しておきます。ていねいな表現は大切ですが、よく見られるのは「ていねい過ぎる」ことで奇妙な表現になってしまうことです。「御導師様」「ご遺族様」などはその一例です。また、導師に対して「読経をお願いします」などと言うことは、司会者が葬儀の主宰者である如くだと誤解されますので避けるのが賢明です。第三者による客観的な司会・進行であるという一線を守った言葉遣いが必要です。

⑦きちんとした態度、姿勢で姿勢・態度には注意したいものです。特に話していないときにダラダラしたり、変な態度をとるのは目につき、不愉快なものです。式の最初から最後まで姿勢・態度はきちんとする必要があります。

⑧無理な事はしない

最近、葬儀司会の技術も進歩しており、かなり高度な司会も見ることができます。しかし、できないのに無理に真似して全体から浮き上がったり、稚拙さが浮き彫りになるケースも少なくありません。自分の力に合った司会を心がける必要があります。

 

〇進行上の注意

①開始10分前と2分前に開式の案内を行います。

<例>「ご案内申し上げます。〇時〇分をもって開式致しますのでご参列の方々は式場にお入りください」「間もなく開式いたします。ご着席してお待ちください」

②開式前に予め進行予定時刻を案内しておきます。

<例>「故〇〇の葬儀並びに告別式の予定をあらかじめご案内申し上げます。〇時〇分開式、会葬者の方々によるご焼香は〇時〇分頃、閉式は〇時〇分頃、出棺のお時間は〇時〇分頃を予定しております」

③参列者の動作に関する案内ははっきりと行います。

<例>「ご一同、ご起立ください」「ご一同ご着席ください」「ただいまより皆様の焼香に入ります。係員の案内により前から順にお願い申し上げます。終わりましたらお席に戻り着席してお待ちください」

④会葬者の数により、時間調整を行う必要が出てきます。

進行の速度を調節すると共に、会葬者の数が予想を上回るときには、弔電紹介の簡略化ないし省略、焼香炉を増やすことで対処します。その際、事前に遺族に了解を得ておく必要があります。また、会葬者の数がわからないときは、焼香炉は最初は少なめにしておきます。増やすことはできますが、減らすことはあまりいい感じを与えません。

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